■NPO法人概要
<理事長あいさつ>
アジアモンスーン地帯に属する極東日本の西瀬戸中央に位置する我が中島は、有史以来農業・漁業を中心に栄えてきた歴史ある島々です。
古くは平安末期より忽那水軍がこの地を拠点に闊歩し、隆盛と衰退を繰り返しながら独自の文化・伝統を継承してまいりました。
戦後復興に伴い、景気を実感した時代もありましたが低成長時代に移行してからは、消費性向の変化などにより島の基幹産業である柑橘農業や沿岸漁業が低迷し、また近年の急速な少子高齢化・過疎化の進展は著しく地域の活力を奪っております。
こうした状況を少しでも改善し、地域を再生していくためには、現在でも続く「依存と分配」型の政治体制に頼るだけでは難しいとも感じております。
そこで我々発起人一同は、中島の歴史に存在した保守思想がNPO精神と非常に近いことからも、ここにNPO法人を設立し、自らの手で「自立と共存」をテーマに地域再生へと取り組みます。
耕作放棄地を利用し、瀬戸内海式気候の中でも地中海性気候に似た中島の風土ならではの農産物の開発や生産販売の事業を展開し、地域経済や雇用創出の振興に役立ちたいです。
さらに島嶼部の生活を広く知って頂くために、産直とは「産地直結」を理念に、心と物だけでなく中島の歴史・文化までをパッケージとして都市部の人々との交流を深めていきます。
また、少子化問題に対処するため、結婚活動を支援する事業や子供を中心としたスポーツ大会を開催し、地域で子供を育み、父兄に対してもサポートができるような仕組みを構築していきたいと考えています。
現在の地方の生活は、閉塞感と先行き不透明感とに覆われ、元気さを取り戻す雰囲気作りが難しいのが現状ですが、僻地ならではの悩みや問題を直視し、逃げる事無く果敢に挑戦していきます。
自助と共助のベストミックスを模索しながら、自由と平等の精神文化を尊重し、島内の民主主義がより高いステージへと進化するよう邁進していく所存です。
また、中島の歴史という縦軸の価値観に学びつつ、現在の諸課題を横軸に据え、2元的な思考にて地域市民の活性化に寄与できますよう各事業やボランティア活動を推進していきます。
そのためのNPO法人でありたい。そう念じるものです。
理事長 笹野 英樹
<役員紹介>
全17名
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「中島でのイベント、ぜひお越しくださいね!」 (島の古民家を再生して活用しているNPO法人事務所前にて) |
役員とその家族たちみんなで、中島の未来のために活動、がんばっています!